海洋汚染問題で最近取り上げられているマイクロプラスチックを減らす対策のひとつとして海の中で自然に還ることができる特別なプラスチック『海洋生分解性プラスチック』がこの度開発されました。
5ミリ以下のプラスチックでプラスチックごみの一部が河川や海に流出し、波や砂や紫外線等により細かく粉砕されたプラスチック片の事で海の中で溶ける事がなく長期にわたって存在し続ける為、そこで生きる海洋生物然り、海洋生物を取り入れる私たち人体にも悪影響を及ぼす可能性があると危惧されております。
『海洋生分解性プラスチック』は海の中の微生物の作用によって最終的に水と二酸化炭素に分解され自然に還るプラスチックです。
「生分解性プラスチック」が分解するには温度と湿度が必要となります。土の中で分解される「生分解性プラスチック」は従来からありますが、海の中で分解されるものはありませんでした。
海の中は水分は十分ですが、温度が低い為に今までの「土中生分解性プラスチック」の材料では分解し辛く、更に海の中は微生物がとても少ない事もあり分解に膨大な時間を要していました。
今回開発された『海洋生分解性フィルム』は海の中でも約1年ほどで微生物の作用により水や二酸化炭素に分解されることが確認されております。
分解の実験に関しては公的機関で分析実験を行いました |
リンク:実験公開中!海洋生分解性プラスチック製レジ袋~キラックス×名古屋港水族館~ |
現在、この『海洋生分解性プラスチック』をレジ袋に成形・加工し海岸清掃のイベント用ごみ袋として使用したり、SDGsに取り組んでいる企業や海洋に繋がりのある企業が採用、または検討・試験等をしております。
河川や海洋上での不要となったゴミやプラスチック等の廃棄(不法投棄)は当然あってはならない事であり、このかけがえのない地球に暮らす全ての人々が豊かさと環境を考えながら限りある資源や技術を有効活用していく事が大切ではないかと考えます。
この地球環境を考慮した新しいプラスチックは一般のプラスチックと比べ原料が高価である事と使用期限(分解してしまう)がある為、保管方法等に現状課題も存在します。実用化へのハードルは現状低くはありませんが今後の地球環境を見据えた際に、自然に還る「生分解性プラスチック」を考えてみるのも選択肢のひとつだと考えております。
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